美容室で行うダメージレスカラー施術の基礎!毛髪診断士が解説! 

こんにちは!毛髪診断士の鈴木です。

今回は、美容室で行うダメージレスカラー施術の基礎についてお話ししたいと思います!

カラーの基本はカラー剤(アルカリ又は弱アルカリカラー剤(ファッションカラー、グレイカラー(白髪染め))を髪に浸透させ、内部からしっかり発色させることになります!

そのため、カラー剤がどのような髪にきれいに染まるか?を把握しておく必要があります。

ダメージレスカラーはこれ以外に、髪への負担を最小限に抑えながら施術を行い、髪を疎水(ソスイ)の状態に戻すことです!

疎水について詳しくはコチラ

 

※カラー剤は普通毛用

希望色の発色や希望明度は普通毛を基準に考えられています。

このため、硬毛や軟毛の髪質に希望色のカラー剤を使用した場合では、硬毛は染まりが悪くなり、軟毛の場合は明度が希望色より高くなったり、色が必要以上に入り暗く見える場合があります。

カラーを行う前段階して普通毛の条件に近づけておいてから施術を行います。

☆普通毛とはキューティクルの枚数が約5~6枚で、毛髪の直径が0,08~0,09mmの毛髪のことをいいます。(キューティクルの枚数・・・軟毛は約3枚、硬毛は約10枚)

普通毛、硬毛、軟毛の違いについて詳しくはコチラ

 

※カラーの浸透経路

カラー剤は髪をアルカリ膨潤させ、CMCの路を通りコルテックス(タンパク質部分)に定着します。

ダメージ毛は、CMCの不足やケラチンタンパク質の流出などで、カラー剤の浸透や定着ができないため、髪の表面で発色が行われ、くすんで見える事があります。

浸透したカラー剤も内部で定着できないため、色落ち(褪色)が早くなってしまいます。

CMCについて詳しくはコチラ

コルテックス(毛皮質)について詳しくはコチラ

毛髪の三層構造について詳しくはコチラ