「髪のお悩み」なぜ、髪がパサつくのか?Part3 補足

前回ブログで、具体的にどうやってパサつきツヤのない髪を、潤いがありいつでも触れたくなるようなサラツヤ髪にするか?

手順をお話ししましたが、人の身体で例えづらかった手順4・等電点(トウデンテン)に戻す 5・ポリフェノールで収れん(引き締める)の詳細をお話ししたいと思います。

写真は黒いタオルを水(お湯)に浸した後、絞って干した状態です。シャンプー&トリートメント後、タオルドライした状態ですね。

写真(右)が健康毛(疎水毛(ソスイモウ))、写真(左)がダメージ毛(パサついて広がっている状態)です。

I002576333_349-262

※実際に髪の毛を拡大してみると、健康毛(疎水毛)は根元~毛先まで、ほぼ同じ太さ、ダメージでパサついてる毛は、根元が細く毛先にいくにしたがって、膨潤し太くなっています。

パサついてる髪(左)を健康毛(疎水毛)にするためには、疎水型PPT(タンパク質)でダメージホール(穴)を埋め、4・等電点に戻します。等電点に戻すというのは、パーマやカラー後にダメージでパサついている毛は、アルカリ性(又は酸性)になっていて写真(左)のように膨潤した状態です。

その状態から、※酸リンス(キトサン入り)を用いて髪本来のPh(ペーハー)4,5~5,5の弱酸性に戻し、写真(右)のように、元の太さに戻します。

5・ポリフェノールで収れん(引き締める) ポリフェノール(カシスや緑茶エキス等)を用いて膨潤した髪を更にひきしめて、余分な水分を外に押し出すことで髪を疎水に戻し、健康毛(生まれたての状態)に近づけることができます。

※写真(左)を写真(右)の状態にできます。

皆さんもお時間があったら、タオルを2本用意していただき、1本は写真(左)のように穴を空け(穴を空けるタオルは雑巾などでOKです)もう1本はそのままの状態で、水(お湯)にしばらくつけておき、よく絞ったあと穴の空いたタオルは写真のように上方だけよく絞り、下方を広げた状態でもう一本のタオルは写真(右)のように上下ともよく絞り、緩んでこないように上下洗濯バサミでとめて一日干してみてください。(冬なので部屋干しでOKです!)

穴の空いたタオルは乾いていますが、上下ともよく絞ったタオルは表面はある程度乾きますが、内側の方は湿っています。

つまり、健康毛は写真(右)の引き締まった状態なので、水分を毛髪内部に保持でき潤いがあり、ダメージ毛は写真(左)の緩んで広がっている状態なので、水分保持ができず、乾きやすくパサついてしまうということです。

※酸リンス(キトサン入り)・・・キトサン配合のPH(ペーハー)調整剤。カラーリングやパーマ、縮毛矯正施術の中間処理や後処理に使用し、アルカリに傾いた毛髪のペーハーを髪本来の弱酸性に戻す毛髪処理剤。

※キトサン・・・カニの甲羅から得られる天然のポリマー。擬似キューティクルを形成し、毛髪内部のタンパク質やCMCが流出しないようにコートします。毛髪をダメージから守り、ツヤを与えます。