アッシュ系カラーが抜けやすいのはなぜ?毛髪診断士が解説!!!

こんにちは!毛髪診断士の鈴木です。

今回は、アッシュ系カラーが抜けやすい理由と対策について、お話ししたいと思います!

 

(図―1)のように、酸化重合にて生成した青系(アッシュ系)、緑系(マット【カーキ】系)、赤系(レッド系)の色素を比べると、分子量が小さい赤系(レッド系)の色素は髪の内部まで染まるのに対し、分子量が大きい青系(アッシュ系)は、毛髪表面に留まる傾向があります。

●赤系の染料(分子量 小)⇒髪の内部まで染まる

●青系の染料(分子量 大)⇒毛髪表面に留まる傾向あり

●緑系の染料(分子量 中)⇒赤系と青系の中間程度まで染まる

 

(図―1)

 

(図―2)のように、アッシュ系は青系と緑系の混合物であるため、髪の表面付近で染まります!

(図―2)

 

 

※青系(アッシュ系)の色持ちを良くするポイント!!!

(図―2)のように、アッシュ系は髪表面付近で発色する色味ではありますが、通常よりも過酸化水素濃度が低いカラー2剤を用いて(例えば、通常カラー2剤を6%使用するところ、アッシュ系カラーの場合は4%を使用するなど)酸化重合を遅くして、ゆっくり発色させると、(図―3)のように内部まで染まりやすく色持ちが良くなります!

 

カラー2剤は過酸化水素濃度1%、2%、3%、4%、5%、6%があります。)【メーカーにより多少違います。例えば3.7%などもあります。】

(図―3)

 

但し、過酸化水素濃度が低いとブリーチ力が落ちるため、表現したい色味に合わせて使い分ける必要があります!

例えば、明るめのアッシュ系にする場合には過酸化水素濃度が低すぎるとブリーチ力が落ちトーンアップ出来ずに、イメージより暗い仕上がりになってしまいます。

また、撥水毛(縮毛矯正、デジタルパーマ、ヘナ、白髪)にはカラーが浸透しにくいため、浸透を促進させる必要があります!

そのための方法の一つとして、(図―4)のようにNMF (Natural Moisturizing Factor ;天然保湿因子) の一つである尿素の水素結合破壊能力を利用する方法があります。

(図―4)

 

そうすることで、毛髪内部への薬剤の浸透を向上させることができます!

※毛髪・頭皮科(ヘアクリニックサロン)ルーネラパンでは、アッシュ系カラーの場合、通常よりも過酸化水素濃度が低いカラー2剤を用いて酸化重合を遅くして、ゆっくり発色させ、内部まで染まりやすく色持ちが良くなるようにカラー施術を行っています!

また、撥水毛(縮毛矯正、デジタルパーマ、ヘナ、白髪)にはカラーが浸透しにくいため、浸透を促進させる尿素を利用し毛髪内部への薬剤の浸透を向上させてから、カラー施術を行っています!

 

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