こんにちは!毛髪診断士の鈴木です。
今回は、髪の毛はどうして染まるの?(髪が染まる理由【酸化染料の場合】)について、お話ししたいと思います!
※酸化染料とは・・・一般的なカラーリング(アルカリ又は弱アルカリカラー剤(白髪染めも))のことをいいます!
酸化染料は、酸化されると発色する染料であり、その他のカラーリング剤と比べて、色持ちが良いという特徴があります。
☆酸化染料の発色には二つのメカニズムがあります!
一つ目に、(図―1)、(図―2)のように、染料中間体同士が重合 (酸化重合) することによる発色です。
これは、黒や褐色系(ブラウン系)の反応になります。
(図―1)
(図―2)
二つ目に、(図―3)、(図―4)のように、カプラーと染料中間体がカップリングすることにより、色合いの変化を起こす発色です。この発色では、鮮やかな色味(アッシュ系、マット(カーキ)系、ピンク系、カッパー(オレンジ)系等)を出すことが可能です。
(図―3)
(図―4)
また、(図―5)のように酸化染料では、どの色味(ブラウン系、アッシュ系、マット(カーキ)系、ピンク系、イエロー系等)の場合でも、混ぜて20 分で約8 割が発色します!
(図―5)
酸化染料の他には、(図―6)のニトロ染料 (直接染料) があります。
これは、彩度の高い色味(レッド系、イエロー系)を出すカラー剤に含まれますが、髪の内部で重合しないため、染料が流出しやすく色持ちが良くないという欠点があります!
(図―6)
(図―7)酸化染料とニトロ染料の特性
髪が染まる仕組み(カラー剤の染色のメカニズム)について詳しくはコチラ
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