軟毛の髪質改善法!!!

今回は、軟毛の髪質改善法についてお話します。

軟毛は普通毛、硬毛に比べると、ボイド(空洞)になっている部分と柔らかくて動きやすいコルテックス(タンパク質部分)が多い髪質をいいます。これはマトリックス(※間充物質)が多い証拠です。ボイド(空洞)をPPT(タンパク質)で埋めて、フィブリル(髪の強さや弾力、柔軟さしなやかさを決定する部分)を強化する必要があります。

軟毛は、普通毛に比べキューティクルの強度が弱いため、まず※ベーストリートメントで内部補修をし、キューティクルの強度を上げるために中間処理で高分子ケラチン(分子量20000以上のものを高分子と呼びます。)を使用し&外部補修で疑似キューティクル作りを行い普通毛(疎水(そすい)毛)に近づけます。

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※ベーストリートメント・・・・・前記ブログ参照

※間充物質
●毛髪内部の皮質成分(コルテックス)にある間充物質のことをマトリックス成分といいます。
●成分的にはケラチンタンパク質が主ですが、※NMFや※細胞間脂質、核酸なども含んでいます。この部分はパーマやカラー、ブリーチの影響を受けやすく、同時に流出しやすい部分でもあります。

※NMF(天然保湿因子)

●Natural Moisturizing Factorのことで、天然保湿因子ともいいます。皮膚の一番外側の角質層の中にあり、水になじみやすく水分を保持する物質のことです。

●NMFには角質間の水分を保持する働きがあり、肌をみずみずしく保ち、髪のうるおいや弾力を保つという重要な役割を果たしています。

●毛髪中のNMFが減少すると、切れ毛や枝毛の原因になります。

NMF成分は、アミノ酸類、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、クエン酸塩などで、吸水性があるのでいずれも水分をかかえこむ力があります。

※細胞間脂質

その名のとおり角質層の細胞と細胞の間にある脂質、つまり油をいいます。細胞と細胞を接着してはがれにくくしているため、セメント物質あるいは接着物質とも呼ばれています。

●細胞間脂質には、もうひとつ重要な役割として、水分を保持して逃がさないということが挙げられます。
●細胞間脂質はその構造の中に、水になじみやすい部分と油になじみやすい部分の両方を持っており、水になじみやすい部分どうし、油になじみやすい部分どうしが向き合って層をつくっています。そして、水になじみやすい部分のところに水をかかえこんで逃がさないようにしています。
●NMFも細胞間脂質も水分を保持することにより、肌や髪をみずみずしく保つのに重要な役割を果たしています。

☆バリア機能とは、皮膚の外から体内への異物の侵入を防ぐ機能と体内の水分が外へ逃げていくのを防ぐ機能のことで、バリア機能が低下すると乾燥などの肌荒れや髪の乾燥を起こします。
そして、そのバリア機能を担っているのが角質の細胞間脂質です。

●セラミドは、その細胞間脂質の構成成分で、その半分以上を占めており、そのため、バリア機能を維持するのに重要な成分といえます。

 

次回ブログで、硬毛の髪質改善法についてお話します。