髪が染まる仕組み(メカニズム)を毛髪診断士が解説します!!

こんにちは!毛髪診断士の鈴木です。

今回は、髪が染まる仕組み(カラー剤の染色のメカニズム)について、お話ししたいと思います!

※酸化染料とは・・・一般的なカラーリング(アルカリ又は弱アルカリカラー剤(白髪染めも))のことをいいます!

 
酸化染料は、酸化されると発色する染料であり、その他のカラーリング剤と比べて、色持ちが良いという特徴があります。

(図ー1)

ヘアカラー1 剤には酸化染料とアルカリ剤が、ヘアカラー2 剤には過酸化水素が配合されています。

 
染色のメカニズムは、(図ー1)のように、まず1 剤中の無色の酸化染料が髪の中へ入った後、2剤の過酸化水素の分解によりできたヒドロキシラジカル (活性酸素) が作用します。

そしてメラニンを分解 (脱色) しながら、染料中間体を重合 (酸化重合)して巨大高分子となり発色します。巨大化したことにより染料は、毛髪内から流出しなくなります!

※過酸化水素は「オキシドール」とも呼ばれ、消毒薬として利用されていますが、実際に消毒(殺菌)作用を行っているのは、過酸化水素から変化したヒドロキシラジカル(活性酸素) です。

◎ヒドロキシラジカル(活性酸素) のブリーチ効果

過酸化水素はアルカリによって分解され、活性酸素を発生します!

 
ヒドロキシラジカルは活性酸素の中で最も反応性が強く、酸化力も強いので、メラニンを分解したり、染料中間体を重合したりする力があります!

 
ブリーチでは、(図ー2)のように、酸化剤がメラニン色素を分解していくことで、徐々に色が薄くなるとともに、色素の粒が小さくなることにより髪を脱色します。

(図ー2)

◎毛髪中のメラニン色素には、次の2種類があります。

 
●ユーメラニン (赤褐色)・・・活性酸素による分解を受けやすく、日本人が黒髪なのは髪の色素のほとんどがユーメラニンであるためです。

 
●フェオメラニン (黄褐色)・・・活性酸素による分解を受けにくく、外国人の金髪にはこのフェオメラニンが多く含まれます。

 

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