前回のブログに引き続き、ダメージ毛の種類と原因についてお話ししたいと思います。
今回は、ダメージ毛の種類の中で一番多いと思われる、親水毛(シンスイモウ)についてお話します。親水毛は、アルカリを使う施術(パーマやカラー)やブラッシングなどの摩擦やキューティクルの剥離(はくり)により、※CMCや内部タンパク質の流出が起こります。
※CMC・・・接着成分
水を取り込みやすく、乾きやすいのが特長です。水が毛髪内部に留まる力が弱く、抜けやすい状態です。ダメージが進むほど、水を吸いやすくなるため、ウエットの状態で髪に弾力がなくなってきます。(濡れた髪が乾きにくくなったり、逆に乾燥した状態だと髪がバサバサになります。)
親水毛は☆ベーストリートメントを行い補修していきます。
☆ベーストリートメント(※疎水型「ソスイガタ」PPT)の導入→CMCによる接着→キューティクル補修)
☆ベーストリートメントの詳細は順次お話します。
※疎水型PPT 親水から疎水(水分調整が出来る健康な髪)へ近づける複合型PPT。ダメージホールを隙間なく埋め尽くし、水に馴染みにくくすることで、疎水状態を長く保ちます。
●PPT
Polypeptide(ポリぺプタイド)の略称。タンパク質を分解して小さくしたもの(ケラチン・シルク・コラーゲンなどのタンパク質を加水分解した物を指します)
● タンパク質(プロテイン)
動物や植物を構成している重要な物質の1つ。アミノ酸が繋がっているものを「タンパク質」と呼びます。
● アミノ酸
アミノ酸は、身体を構成するタンパク質のもととなる成分で、アミノ酸の種類や結合の仕方によって骨、筋肉、皮膚、髪、爪、血液などを構成するタンパク質となります。毛髪中には20種類のアミノ酸の存在が確認されており、健康な髪と損傷毛ではアミノ酸の構成に変化が現れます。
次回ブログで、吸水毛(キュウスイモウ「ハイダメージ毛」)についてお話します。